歌と劇を織り交ぜたストーリー仕立ての LIVE を今後もやることは恐らく可能だろうが, デビューから 1st アルバムのリリース, そして初めての LIVE を開催するまでに自身が歩んできた道のりや抱えていた苦悩を, ちょっと後ろ向きなパンダくんとともに伝えてくれる機会なんてものは二度と無いはずで, そのような感情の揺さぶり方が出来るのもまた 1st LIVE ならではだと思う.
そんな僕と TrySail との出会いは Animelo Summer Live 2017 -THE CARD- の3日目であった. この日初めてパフォーマンスを目の当たりにした僕は大きな衝撃を受けたことを鮮明に覚えている. もうこの時点で LIVE に行きたくなってしまった. とりわけ麻倉ももさん*3が好きになった. そして LAWSON presents TrySail Second Live Tour “The Travels of TrySail”*4に大学同期や Y とともに参加した*5*6. これが1年前の出来事である. この時もすでに染まっていたのだが, そこから更に時間が経てばそれまで知らなかったことを知ることだって出来る. どんどん好きになった. DD と言われても仕方がない. 自分の "好き" に正直に生きる方が良い世界なのだから.
旅の始まり
去年の11月末のことであった. 今回のツアーが発表され, 第一弾 (幕張, 札幌, 大阪, 静岡, 群馬) チケットの先行受付が始まると, Y から連絡があった. 「いきたいとこある?」という質問に「どこでも行く」と返した. 他界すると言っておきながら頭が悪い返事ではあるが, Y もこれに応えてくれた. ここから全てが始まり, 行けるところには行くというスタンスが確立されてしまった. 第二弾 (千葉, 新潟, 福岡, 広島, 神奈川), 第三段 (宮城, 兵庫, 愛知) も同じようにどんどんチケットを取り, Y が最速先行を落としたときは僕が次の先行で取るなんてこともあったものだ.
これまで Y と行動を共にしてきたが, この日は Y の卒業研究の中間発表が決まっており早い段階で不参加が確定していた. 僕は特に予定がないが, Y が行かないなら僕も自分からは行かないと言って在宅を決意していた. 一応大学同期に声をかけるも断られた. しかし, 病的なまでに推しが好きな僕は Y の「そんなんでいいんか?」「禁忌を侵してでも会いに行け」という言葉を受け Y と自分を裏切って Twitter でチケットを拾う.
泣いても笑っても最終公演. FINAL Tシャツは背中に全日程が書かれたデザインであり*17自分に刺さりまくるので買うことにした. Y は前日中間発表の後飲み会に行っていたので遅れてくる. ボケほど暑いので物販開始時刻ぐらいに到着すればいいかと思って並ぶと, なんと目の前に例の大学同期がいた. 物販列から入場までは彼と一緒にいた. Tシャツは Y の分がサイズ売り切れで買えなかったが, 自分の分は買えた. 何時間もの暑さに耐えたオタクに尊敬の念を抱く. ガチャも欲しかったが混んでいた上空腹だったのでやめてしまった.
仙台公演で手紙に住所を書き忘れたこともあり, ツアーに対する僕の思いを綴った手紙を麻倉さんに送る. Y も夏川さんに手紙を送った.
公演が終わってから FINAL Tシャツを着た. 全通したわけではないが, 全公演が終わったという事実を背負って帰りたかったからだ. 公演中に前のオタクが着ているのを見て, 行った公演に印でもつけるかなどとバカなことを考えていたら, 終演後の飲みの際に Y が同じことを言ってきたのでオタクの性を感じて悲しくなった.
チーム練をしている間の戦略は, 2人に C までを任せて僕が D を読む, であった. しかしいざやってみると D は完全にガチャになってしまっていたので諦め, 本番1週間前を切った段階でそれぞれの担当を1問減らす. 2人が B を通すまで1時間位かかっていたので, 3完でも学内で普通に負ける可能性があったのも理由の一つ.
あと僕は何かと戦犯をしていた.
2人に伝えた最も大事なことは, よほど慣れた内容でない限りプログラムを脳死で書こうとしないこと. 実装の方針が明確に立っていないまま PC を触っていても思うように進まずもたついてしまうからだ. 例えば for ループ1つとっても, for ループを書くことが大事なのではなく, その i について何を解くのかを明確にする, ということ. とても大事なので前日にもそれを言いながら問題を考えてもらった.
前日は研究室の B3 歓迎会をしていたので全員飲酒した.
本番
2人の方は, プログラムを書くのは同期の方が早いので同期が A を開く. 同時に C を開き僕が C を読む. A はやるだけだったようで, すんなり AC. 9:27.
C は分銅を使って作れる重さが 通りあるのでそれをいい感じに左右に振り分けるとピッタリになる. この時点で嘘. 現在の分銅で測れない場合に何をすれば解けるのか全くわからない. かなり時間を溶かした.
その間に B が進んでいた. 考察に時間をかけていたが, しっかり詰まったであろう様子を感じ取ると先輩が vim でプログラムを書いていた. いつの間にか同期が emacs で書いていた. 何があったんだろう. ちらっと見ると BFS を書いていたので知って入ればやるだけの The B 問題っぽそう. C の進捗が無さすぎるので B 問題をちら見する. コンパイルエラーが出ていたが配列の length はメソッドではなくフィールドであると僕が指摘する. 直して実行すると答えが微妙に合わない. 問題を見ていたので OK ボタンを考慮していないことにすぐ気付いたため指摘, 直してもらって AC. 1:02:25.
3人で C を考えていく. 同期がかなり疲れていた. 僕が問題概要とわかっていること (嘘) を伝える. 同期が解の候補を全列挙出来るかと聞いてくる. ここでようやく嘘に気付く. 気付いてからは早かった.