よくない言葉集

よくない言葉を連ねます。日本語が不自由なので閲覧非推奨です。

リアル ∩ バーチャル = ∅ か?

(ブログは慣れないので実質) 初投稿です.

 

はじめに

以前から度々話題に上げていますが, 僕は昨年からバーチャル YouTuber (以下 VTuber) にハマっています. とりわけ電脳少女シロちゃんが大好きです.

 

www.youtube.com

シロちゃんは毎日動画を投稿しているので, 最近の僕の毎日の楽しみでもあります. その他にも, にじさんじやあにまーれなど, 配信メインの VTuber もひっそりと追っかけていたりしています.

 

www.youtube.com

www.youtube.com

企業が携わる VTuber はやはりタレントを売り出すために力の入ったコンテンツを提供してくれますが, 個人運営でも有名な VTuber はたくさんいます.

www.youtube.com

以上, ただの趣味紹介でした. ここからいろいろ書いていきます. 先に断っておきますが, こうした人々に対する批判をするわけではありません. あと, 口調が変わります.

 

バーチャルの存在

ここで, キズナアイさんも参加するバーチャルタレント支援プロジェクト "upd8" を運営する企業 "Activ8" の社長のインタビューを以下に示す. お分かりの通り, この業界の一線で活躍する人物であるので, もし興味があれば読んでおくことをおすすめする.

www.moguravr.com

ここでも述べられているとおり, バーチャル空間で活躍する VTuber 達は現実世界の自身から離れた存在が多いのが事実だ. VTuber の先達であるキズナアイさんも, 自身が "スーパーインテリ AI" であるとして活動をしているのである. なるほど. 誰がどう考えても生身の人間が活動しているというのに, わざわざそのような設定を背負って YouTuber として動画を投稿しているのである.

 

 もちろん, そうするなという趣旨の話ではない. もう一人の自分をバーチャル空間に置くことでしか表現できないものがあるからそうするのだ. AI だったり, 神様だったり, 動物だったり, ときには形を一つに留めない者もいる. そういった個性から作り出すことでファンを獲得し, クリエイターとしての表現を行う, そういう文化である.

 

しかし, ここ数日寂しい報告が相次いだ. 薬袋カルテさんや海月ねうさんといった高いクリエイティビティを持つ VTuber が引退を表明したのである.

 

 

neu0054.wixsite.com

僕はこの2つを見て, 現状に大きな疑問を抱いた. バーチャルタレントがバーチャルの域を超えたいというのである. 何がそうさせた?どうして VTuber を辞めなければ実現できないのか?

 

ここで, 先程の話に戻る. 彼女たちも含め, VTuber は創作された存在で, 現実世界とは違った空間で活動するのである. 実はこの時点である種の齟齬を生んでいるのである. なぜなら我々ファンは現実世界から出ていないからだ. そしてややこしいことに, VTuber 達は現実世界から逃げ切れていないのである.

 

もう少し詳しく述べる. VTuber たちの持つ "創作された個性" は現実のそれとは離れていることはすでに述べた. ということは, 我々からすればそれらは非現実的な創作物に過ぎない. こうして我々の感覚は VTuber のキャラクターとしての側面に吸われていく. やがて, 生身の存在 (= 中の人) を意識することなく彼らの動画を楽しむことが出来る. それで終わればいいものの, 今度は VTuber 達が現実世界に介入してくるのだ. そうすることで我々リアルの存在と共有できるものが増えてくるからである. 度々断りを入れるが, これは批判ではない. 創作の形は様々であるべきで, それでうまく行く例がいくつもあるのだから正しいやり方の一つであると考えられる.

 

だが同時に問題を生んできた. "バーチャルの向こう側にあるリアル" の扱いがどんどん曖昧になってきた. 我々が見ているのはキャラクターなのか, それともその向こう側にある一人の人間が持つ "人格 " なのか (この辺りを書いているとき, キズナアイさんの生誕祭での言葉を思い出していた). 言い換えれば, VTuber の表面を楽しむのか, その奥にある一つの人格が作り出した YouTuber の動画を楽しむのか, そんなところである.

 

例えば, 僕は VTuber の "キャラクターとしての二次創作" があまり好きではない. キャラクターそのものが創作物であることはもちろん認めているが, そこに生身の人間としての人格が存在する以上は "ナマモノ" であるべきだからである (これは余談だが, 月ノ美兎さんのとある配信でなりきりアカウント同士が絡むという前代未聞の事件に触れられたときは流石に笑ってしまった). 尤も, そういったものをどう扱うかはその "人格" に委ねられるが, 二次創作文化が盛んなオタク共が安易にそれに手を出すのは控えるべきではないかと思う.

 

こうした曖昧さがかえって一部のバーチャルタレントの活動をやりにくくしてしまった. 先に上げた方のようなクリエイターとして活動していた VTuber がバーチャルの存在を徹底すれば, コミケなどの即売会に自身が向かうことはできず, 一生インターネットに囚われた存在になるだろう. その結果があのような引退表明だと考えるのはあまりにも容易だ.

 

曖昧なこの世界で自分をどう定義するかが鍵となる. それと同時に, 我々はその意図を常に理解しなければならない. 画面の目の前にいる存在がすべてただのキャラクターで終わるか, という問題は我々の頭の中に常になければまた同じ悲しみを生んでしまう. ここまで書いてきたことはほとんどが我々 "VTuber に飛びついたオタク" の意識改革を願うものであった訳だ.

 

おわりに

技術の進歩が著しくとも, それに関わる人間たちがそれと同じ速度で適応するわけでもない. この文化が文化として認知されるようになってからの日は浅すぎる. いや, どれだけ発展したとしても リアル ∩ バーチャル ≠ ∅ であることは変わりないだろう. それが嫌なら本物の "スーパーインテリ AI" を生み出すしかない.

 

僕はこの曖昧さに満ち溢れた環境は変わるべきだと思っているが, 現在活躍している方々が急な方針転換をすることを望んでいる訳ではないし, それぞれの個性を尖らせてたくさんのファンを獲得していって欲しいと願っている. そして, 我々は応援するからにはアニメの推しキャラと同じような架空の存在ではなく, 我々と (何らかの手段によるコミュニケーションにて) 接することの出来る現実の存在として見つめていくべきである.

2年8ヶ月続けたバイトを辞めた

初投稿です.

バイトを辞めました

自分が生徒として通っていた地元の某大手個別指導塾でバイトをしていました. 3/1付で辞めました (本当は2月いっぱいで退社する予定だったがもう1日だけいてくれと言われたので).

仕事自体は全体を通して思えば楽でした. 座ってやるだけな内容をしゃべるだけに感じていました. 長期休みは1日の勤務時間が10時間を超えることもありました. 受験シーズンは毎年ヒヤヒヤしながら仕事をしていました. 今年は結構第一志望に受かったようです. 

 退社の理由

「様々な事情が重なってこれ以上出勤することができなくなりました.」

室長に退社を伝えるとき, 僕はこう言いました. えー…

 嘘です.

(バレバレですが)

僕は今 B3 です. そして内部進学予定です (これに関しては迷っていたけどようやく意を決した). つまりどう考えても暇です.

 

そんな中, どうしても今辞めたくなる気持ちが募りました 

正直に言うと, 環境です. 

 

構成員は社員である室長一人を除き全員アルバイトです. その殆どが大学生です. 別にそれ自体が原因なわけではありません.

 

問題は, 講師と生徒との距離感でした. 僕はこんな人間だから不用意に近づけたりしませんが, こんな人間は当然少数派どころか僕しかいないので, 他の素晴らしく優しい人徳者の方々は生徒と非常に仲良くしていました. 授業時間も明るく楽しく, 休憩時間も談笑したりと. 僕がそうしなかったわけではありませんが, "不用意に近づけない" というところがポイントでしょうか.

 

我々大学生など, いくら大人びていても中高生からしたらお兄ちゃんお姉ちゃんのようなものでしかないと思います. 当然, 接しやすいでしょう. そこが我々の強みでもありました. しかし同時に, 度を越したコミュニケーションも多々見られました (これはあくまで一人の陰キャによる個人的な見解であり, 不適切な関係などがあったわけではないことを補足します). 一人二人なら悪ガキめ, と片付けることも出来るでしょう. 実情はそうではなく, 何があったかといえば様々な学校の人たちから呼び捨てにされる, 敬意の欠如したあだ名を付けられる, といった講師もいました (僕ではないです). バイトを辞めると決意した1月付近は, こいつらの声を聞くのも嫌でした.

 

 仲良くするのはいいことです. 少し行き過ぎた扱いを受けてもそれを受け入れるのなら, あるいは受け流すのならそういう選択をしたのでしょう. ですが, こういった距離感のまま生徒たちは本当に "教わっている" のでしょうか?たかが高校入試で合格を掴むことができればそれでいいのでしょうか?我々もこいつらもこの教室に何をしに来ているのか?気づけばそう感じるような雰囲気の中で働かなければいけませんでした. でも僕は少数派です. 自分がそのような扱いを (直接は) 受けているわけでもないのにそれが苦痛ならば僕が辞めてしまえばいい, そう思いました.

 

これが本当の退社理由です. 正直この程度で仕事を投げ出す自分が情けないです.

 

しかし, 自分が中学生のときにも部活で似たようなことがあり一度だけ学校を休んだことがありました. 自分はそういう奴です. いつだってあの年代のやんちゃな子どもは嫌いです. そもそも子どもじゃなくてもやんちゃな奴は嫌いです. もうじき B4 になるというのにまだこんな環境にいるなんて, という気持ちが強くなった頃に退社の意を伝えました.

 

仕事に対する姿勢

散々愚痴を書いてきましたが, これは本当に学ぶことが多く, そういう意味ではいい職場でした.

 

まず, 対人の仕事なので目の前にいる人間に合わせた言動を取ります. 相手の反応を伺いながらいろんな方法を試して, 最終的に納得してもらいます. 当然これが一番難しいのですが, 研修でその辺りのメソッドはある程度学んだので数をこなして慣れました.

 

次に, 一般的に言われている「ほうれんそう」の大事さですが, これはマジでした. 初めての相手に対して何をどうしたらいいかは必ず聞く, その回で何を使って何をしたか, 次回は何をしてもらうかをしっかり書き残す, こういった基本中の基本ができているかいないかで仕事のしやすさが大きく違いました. これも愚痴ですが, 前回の担当のメモが雑だとどうしたらいいかわからずかなりイラつきました.

 

そして, そういった基本をちゃんと言語化して徹底させる上司 (室長) , この存在がなにより大きかったです. 普段の授業に加えて事務給の仕事もたくさん行いましたが, どんなに小さな仕事でも1から丁寧に説明して, いつでも質問を受け付けてくれる, こういう方の存在がどんなにありがたいことか. 僕は特にここを学べたと思っています.

 

小さな仕事なら自分でやった方が早いからと, なんでもかんでもやってしまう人は少なくないはずです. しかしそれは時として, なんでもこなす有能どころか人に仕事を与えないという無能にさえなることです. 仕事を行えるはずの人が暇をしている間に仕事を抱えた人がキャパシティを超える, よくある話ではないでしょうか. もう少し厳しく言えば, 仕事を教えるということをしない怠惰です.

 

僕がいた教室の室長は, 社員一人で運営をしながら生徒やバイト講師一人ひとりに常に目を向けてくれる, とても優しい人でした. 正直, 僕の人生において彼ほど尊敬する人はそういないと思います. 僕はそんな彼から重宝されていたので, かなり心苦しいと思うところもあります. 上でも述べたように, 教室はもはや僕がいるべき環境ではありませんが, 室長のために働きたいと今でも思っていたりもします.

 

最後に

バイトを辞めてしまいました. ついでに言うと1/28のミルキィホームズのゴールと共に声優オタクも辞めました. 2019年も始まったばかりなのに辞めてばっかりですが, 稼ぎを犠牲にした以上はいち学生として何かしら頑張りたいと思います. ここで得た経験はいつか僕にとって大きな強みになると信じています.

せっかくバイトやめるんだし AtCoder Jobs でなんかやるべ!wって思って応募した F ランク求人で不採用になりました. 今の僕に出来ることは何もないので卒業研究を通して何か一つ出来るようになればいいかな.