よくない言葉集

よくない言葉を連ねます。日本語が不自由なので閲覧非推奨です。

麻倉もも Live Tour 2022 “Piacere!” を終えて

大変遅くなりましたが, LAWSON presents 麻倉もも Live Tour 2022 “Piacere!” お疲れ様でした.

trysail.jp

約1ヶ月間, ほぼ毎週のように開催されるライブに足を運び続けた結果, とても幸せな人間が生まれてしまいました. そんな記憶を掘り返してみようと思う次第です.

はじめに

全公演参加し, ツアーとしての楽しみもたくさん味わいましたが, 1公演1公演が素晴らしかったです. あまりにも楽しすぎて, 大阪公演を終えた直後に謎の記事が世に放たれました. myidentification.hatenadiary.jp

と言いつつ, この記事ですべての公演を詳細に振り返ることはしませんが……ゴメンネ.

何が良かったかというと, 麻倉ももさんが, もも組音楽隊が, その場その場の音を大切に紡ぐ瞬間を目の当たりにできたことです. 一番大好きな方が恐らく一番音を楽しんでいる瞬間である, 今このタイミングにしかできないであろうライブを味わうことができました. 雰囲気くらいしかわからないなりに音楽を好きでい続けた筆者にとっては最高のご褒美です.

それに加え, 麻倉さんのビジュアル的な魅力をゴリゴリに引き出す天才オタクこと HIROMI 先生の手腕により, 最強の表情やダンスという武器を装備した麻倉さんにボコボコにされました. もも組ダンサーズとの息ピッタリのパフォーマンスも含め, 今まで以上に曲を感じられる瞬間が増えたことも良かったです.

さて, ここから下は1曲ずつ振り返るゾーンとなり, 若干ですが怪文書成分の濃度が増すことが予想されます.

M1. ネムイケド

もも組音楽隊が奏でる幻想的なサウンドとともに幕が上がると, ステージ上にはブランケットを身にまといながら眠る麻倉さんの姿が. 知らないイントロのキーが G♭ だったこともあり, 「ああそういうことね」と理解してしまいます.

そして,「あくび」という, 普段は意識して出すことのない現象を可愛く演じてみせるところから, このライブは始まるのです. そう, このライブは声優アーティストのライブだからです.

音源ではギターのみ生音を起用したサウンドでしたが, いきなりライブ映えするアレンジをぶつけてきました. おとうふちゃんこと中村”マーボー”真行さんが C メロ*1で2拍目チャイナをバンバン決めてくるので, ドラムの振りコピも捗る捗る. 波動を感じる瞬間がめちゃくちゃ楽しいです. ちなみに筆者は小学校の音楽の授業でドラムを叩いた以外の経験はありません.

あくびを想起させる振りや, 初手から一体感を生み出すクラップ, 曲が終わって会場に響く元気いっぱいな「みんな, おはよ~!」の声が, これから楽しい一日が始まるのだという気持ちにさせてくれます.

M2. 365×LOVE (A)

新旧麻倉さんファンから熱い支持を受けるこの曲でもも組ダンサーズが合流し, ステージは一気に明るくなります. 火力高めの曲を前半に持ってくる強気なセトリ, 筆者は好きです.

日替わり枠だったので2回に1度聴けたのですが, たまに B メロのドラムの手数が異様に増えるのが面白かったです. 中野1日目は理解不能すぎて笑ってしまいました. そんなんありかよ.

落ち C でのピアノが生演奏だ!というところも美味しかったです.

や, ネムイケドでこれから始まる一日に胸を躍らせ, この曲で今日のために頑張ってきた乙女心を歌うセトリ, 天才か?

M2. Good Job! (B)

前日とは違うカウントからの迫力満点の \ドドドジャーン!/, 良いね. このくらいのテンポで踊りまくるのは本当に楽しいです. C メロでは, Agapanthus のときに両手を使って躍る楽しさを覚えてしまったので, もも組ダンサーズの振りコピに真剣になっていました.

1st アルバムからの選曲ということもあり, ド定番サウンドを浴びることができましたが, こういう曲だからこそ, ゆうやんこと門馬由哉さんのギターソロも映えますね.

M3. カラフル

とか言ってたら急に BPM が上がるのおもろい.

バンドサウンドで大化けしすぎじゃないか?渋谷1日目の連番者も言っていましたが, これは知らない曲です. バンドサウンドって良いなあと思うアレンジの一つでした. お気に入りは B メロ手前のオケヒのリズムでタムを鳴らすところです. 所々に初期曲としては割と面白いコードが使われてるので, これが生演奏で聴けたのも良かったです. あと,「カラフルだね」で6連スプラッシュが入る回は神回です.

MV で老若男女が踊り, 振り付け動画も存在するくらい気軽に踊れる曲があると, 初めましての方もとりあえず一緒にどう?っておすすめしやすいので嬉しいですね.

MC1 & バンドメンバー紹介

まだ3曲なのに手元にある水がやたらと減っています. どうしたものか.

すでに幸せで満ち溢れた客席を見渡して, 麻倉さんのテンションが一段階上がっていくのを感じます. 「これからもっと楽しい音楽を届けていくぞ」という気合いを言葉から感じられる時間でした.

バンドメンバー紹介では, 麻倉さんが毎回異なるトークテーマを振るという, 半ば無茶振りのような様子も楽しめました. 渋谷1日目でこばくんこと小林修己さんがアクロバティックな演奏を披露し, 麻倉さんが「何今の」と言っていたのが印象的です. また, 中野1日目ですーさんこと杉直樹さんが放った「バナナとチョコを一緒に食べるとバナナチョコになる」という名言は向こう10年は忘れないと思います. 忘れてもここに書いてあるのでいつでも思い出せます. やったね.

M4. シュークリーム

オタクの心を鷲掴みにするぷく顔や猫の振りが可愛すぎるのです. というか全体的に動きが可愛い. 天才. 序盤の勢いから少し落ち着き, 甘い歌声が全身に染み渡ります. 福岡では, そんなぷく顔さえも笑顔に見えてしまうくらい楽しそうな姿が印象的でした.

黄色い照明に包まれる麻倉さんを見て,「シュークリームじゃん……」って言ってました. 照明は一大コンテンツらしいので, 意識があるうちはそれなりに見ていたつもりでしたが, 意識が無い時間がほとんどだったようです.

大阪では, 曲振りとして「やっと披露できる曲」という風なことを言っていましたが, いつしかその謳い文句もなくなっていました. ツアーを通して, ライブの中での立ち位置を確立させることができたのだなと感じました.

イントロや 2C 後のピアノの振りコピは簡単にできるのでおすすめです.

M5. Love me, Choose me

躍るぞ~~~!!!



…………



躍れね~~~!!!

ただでさえメロも難しいのにダンスも鬼難しい, ヤバいだろ. ご本人がツアー直前に追い詰められていたのも頷けます. しかし, その分麻倉さんの高いダンススキルが真価を発揮し続けていました.

対するオタクはダンスレッスンを受けていないので, 適当にフィンガースナップをして遊んだり, ダンスミュージックらしいクラップではしゃいだり, やろうとする努力は認めてもらえるかもしれない動きをしたり, 2A でこばくんのスラップの振りコピをしたりと, オタクなりに楽しんでいました.

前の曲で落ち着いたかと思った矢先に狂わされる. やり手.

M6. ふたりシグナル

ここでマイクスタンドが登場し, 両手を使った振りが可能になります. 麻倉ももさんの手は可愛い. 彩色硝子の MV にもそう書いてある.

純度100%の EFFY サウンド*2だったこの曲も, もも組音楽隊の手にかかれば楽しいポップスへと変化しました. 特にイントロのワウギターがめちゃくちゃ美味しかったです. 中野1日目には作詞の新谷風太さんもいらしていたようで, 同じことをツイートされていました.

渋谷2日目では, 後の MC 中に話の流れから急に「感情混線~」の部分の振り付け講座が始まり, 次の中野1日目では「よくできました~」と言わんばかりの笑顔と拍手をステージから送っていました. 可愛かったです.

M7. フラワーズ

マイクスタンドはそのままに, 幻想的なエレピの音色とともに次の曲へと入ります.

どこか物憂げにも聞こえるような 1A, 1B から, C メロに入ると手話ベースの振りを伴い, 声と手で愛を語りかける優しい空間を作り上げていました. 最後の「フラワーズ」のみかすれるような声に仕立て上げてきたのがエグすぎました. 危うく泣くところだった.

音源では最後のアルペジオが上昇形だったのに対し, バンド演奏では下降形になっていたという違いも興味深かったです. 最後の F♯ がニクい.

バンドセッション

ほ ん へ

謎にフラットから入るな~とは思っていましたが, まさかトクベツいちばん!!に繋がるとは…… よく考えたらイントロのモチーフが結構活かされていたことに気づきました. そういえば大阪1日目で初見なのにイントロのシンバルチョークの振りコピができていたのは, 身体に刻まれたリズムだったからかもしれません.

名古屋ではこばくんが Birdland のモチーフを織り込んできて, バカほど高まってしまいました. キーが F だったことからメイナード・ファーガソンも意識しているに違いない. 彼は吹奏楽部でフルートをやっていたので (?)*3

Birdland

Birdland

music.apple.com

Birdland に言及しているオタクは5人しか知らない.

ツアーの後半では, おとうふちゃんのコーレスタイムもあり, セッションを一緒に楽しむことができました. なくても勝手に振りコピしてるんですけどね.

7, 8割の観客は休憩時間と思っていたようで座っていましたが, 眼の前でカッコいい人たちが演奏している時間で休憩できるはずがありません. 前方席でも後方席でも暴れ散らかした結果, 何人かに動きで認知されてしまいました. 正直, 麻倉ももさんのライブでこんなに暴れられる日が来るとは思っていませんでした. すごく嬉しかったです.

M8. eclatante

さっきまでのロックはどこへ行ったと言わんばかりに雰囲気は一転. もも組音楽隊のジャジーなリズムに合わせてもも組ダンサーズが再び入場し, お城でのティータイムの準備を始めます. イントロのモチーフも顔を覗かせ, いよいよ 3rd アルバムのリード曲がやってくるという期待に胸を躍らせます.

そして, キラキラしたものが好きな麻倉さんにピッタリの, Apiacere のジャケットを想起させるような青色ベースのキラキラドレス衣装を身にまとった麻倉さんが再びステージに現れると, 「お気に入りのドレスを選んだ!!!」と感動してしまいました.

1A のベースラインが単なる4分刻みのウォーキングではなく, 8分も織り交ぜたおしゃれなアレンジになっていて, お前お前お前!!!ってなってしまいました (失礼). もし次があるならフレットレスベースで, いやウッドベースでやって欲しい. この曲はまだ高みを目指せる.

Bridge に代わって, 麻倉さんがその場で指名した2人がソロを披露するという, ライブならではの楽しみもありました. 即興演奏はジャズの醍醐味だっつってんだ. これを書いたメールがももにちで読まれている*4ので, 非常にホクホクしていました.

2A′ の通称ボサノヴァゾーンでフロアタムの振りコピしてるオタクは2人を除いてどこにもいませんでした*5.

元ネタは以下のツイートだが, これで通る人はおらんのよ.

M9. ユメシンデレラ

これが麻倉ももさんの音楽です.

大阪では B メロの3連符の振りコピが楽しいなとかほざいてたのに, 福岡でガチでやばいことが起きた. ご本人曰く, 福岡の当日にディレクターから「1番をピアノ伴奏だけで歌ってみない?」と提案されたそうで. 当日のリハはあれど, 今までやったことのない演出に果敢に挑戦してくれて, 見事に美しい歌声を披露してくれました. 麻倉さんの中に明確な音楽が芽生えていることの証拠です.

バンドアレンジだからこその, アウトロのメロディが非常に良かったです. もも組音楽隊個人個人の音楽を曲中にぶつけられる快感も味わえ, 「自由な音楽」というべきものがこの1曲に詰まっていました.

MC2

衣装替えして最初の MC なので2曲しか歌ってないように感じるが, その前に4曲 + バンドセッションがある. 一息つきながら, ここまでの結構な間にいろいろな体験をしているのだなと感じます.

キラキラな衣装を自慢したり, ご当地の話をしたり, しようとしたけど広がらなかったり. 自覚があるのか無いのかわからないがオタクを刺したり. 麻倉さんのトークは不思議な力がありますね.

そして, 大阪では次の曲は座って聴くように言われました. ついにあのとんでもない曲のターンです.

M10. monologue

いや, この曲ライブで改めて聴くとホントエグいな…… バラード自体に相当なスキルが求められるのに, C メロになかなかな跳躍もある. それを歌いきってしまう麻倉さんの音域の広さに驚かされます.

どの公演からか忘れてしまいましたが, 少し感情的な表現を取り込んだ歌い方になり, このメロディと歌詞が持つ複雑な気持ちを一つの歌として昇華させていました.

M11. あしあと

Apiacere でかなり好評を博していたあの曲順がそのままセトリに組み込まれていました. Asakura_Staff, 流石です.

大阪では monologue で座ってからそのまま聴いていましたが, 直後のももにち*6で 「立って身体を揺らしながら楽しんでほしい」「その前の曲から立ってても良かったな」と言及があってから, 座って聴く時間は0になりました.

R&B テイストのカッコいいトラックだったこの曲も大変化を遂げ, 客席もバンドも巻き込んでノリノリに歌う姿が印象的でした. フェードアウトだった曲がライブでは明確な終わりを迎えるのも癖. そういえばこの曲も初披露なんですよね.

MC3

もうこの辺記憶無いな.

M12. 明日は君と。

どうも, イントロギター振りコピ部です.

もともとはハニワバンドが奏でる青春ロックだったわけですが, もも組音楽隊が奏でるロックはどこか厳つくて楽しかったです. 大体おとうふちゃんのフィルインがデカいからなんだけど. ハニワのサポメンにも入るこばくんとの共演も良かったですね.

C メロの振りコピの一体感は相変わらずすごいですね. 自分もその中の一部になれているんだなあと思うと妙に感慨深い.

中野1日目で「君と」をもらえた気になっています.

M13. Run for you

これまた 1st アルバム収録曲で, タンバリンを振り回す麻倉さん, 可愛い. そんなんありかよ. たまにマイクにシャラシャラした音が入ってくるのが面白かったです.

Peachy! の曲は今とは毛色が大きく異なるものが多いので, どう扱ってくれるのか楽しみだったのですが, なるほどこういう遊びに昇華できるのか, と感心しました.

たくさん煽りを入れて, とにかく今を一緒に楽しむぞという勢いを感じました.

M14. Shake it up! (A)

2nd アルバムから選ばれた刺客!!!秘密のアフレイドはどうした Agapanthus で振り入れタイムがあったのでいつでも踊れます. 大阪1日目で腰を若干痛めたのもいい思い出です.

この曲も3連符が気持ち良いですね. それ以外も全般的にキメが楽しいです.

中野2日目で麻倉さんがうっかりハイジャンプさせちゃったのはレギュが悪いのでそろそろレギュを緩めてほしいです.

M14. Fanfare!! (B)

知ってた.

ラジオではネタバレ NG みたいなことを言っているのに, TwitterInstagram で自らネタバレしてるの草.

www.instagram.com

特に, MOMO している間にもちょ10の撮影を始めたときは笑いました. 筆者がおとうふちゃんだったらはよ撮れって思ってたかもしれません. こばくんの MOMO も可愛かったですね.

あと, C メロでおとうふちゃんの振りコピをしようとすると, ブレードは重いし叩いたときの反動も無いしでめちゃくちゃしんどかったです. ドラマーじゃないので腕が貧弱なんです. 最終日にして少しできるようになりました. ツアーを通して成長できたようです.

M15. 満開スケジュール

Shake it up!, Fanfare!! で高まった熱が空の彼方まで打ち上がる瞬間を見ました. 「ペンライトで会場を満開にしてください」という口上が毎回入っていたのが良かったです.

A メロのベースラインが好きすぎるのでこばくんの振りコピをしますが, B メロで麻倉ももさんと恋ダンスをするのは外せません. そして来たる C メロではもも組ダンサーズと全力シャンプーをします. 目の前にいるはななやこりんもめちゃくちゃキラキラして見えました.

全体的に振りコピしやすいように作られていて, 1曲を通してめちゃくちゃ遊びまくれました. こちらもみんなで躍るゾーンが用意されていて, カラダが止まりません.

M16. ピンキーフック

本人演奏シリーズ第1弾!!!

アニソン界を騒がせた名曲に携わった人物が!!!眼の前で生演奏している!!! いつものメンバーというわけでもないからこそ, 本当に贅沢なひとときでした.

さて, Apiacere でトップバッターという大役を務めたこの曲が, ライブでは本編のラストを飾りました. 本当にたくさんの人に愛されるために生まれた曲なのだなと思いました. そして, そんな曲を全身を使って初披露する瞬間に出会えたことに感謝しました. 「大胆に 大胆に 大胆に 大胆で 大賛成」のところめっちゃ好き.

気づいたら C メロではななの振りコピをするのが癖になっていたのですが, 9小節目の2拍目で小指を上げなきゃいけないのに無意識にチャイナシンバルを叩いている自分が嫌になりました.

大盛り上がりの中, ライブは一旦終わりを迎えるも, まだまだ聴き足りない気持ちが止みません. ちなみに筆者はアンコール前提のライブが嫌いです.

EN1. シロクジチュウム (前半)

本人演奏シリーズ第2弾!!!

この曲がライブでどうなるかというのを以前からお話しされていたこともあって, 本当に楽しみにしていた瞬間の一つでもありました. アンコール1曲目という, 初披露にしては微妙な立ち位置や, その入り方が妙に気に入らなかったというのはありますが, ライブ中に難しいことは考えられないので聴ければ嬉しいものです.

会場カラー T シャツを着た麻倉さんともも組音楽隊が彩る不思議な空間. 「ぎゅってしたい」を, 手をぎゅっとさせながら無声音で歌う姿が大変愛おしかったです. その後1小節分の休符が入っていたのですが, その余韻を味わうのにちょうど良い時間でした.

しかし, A メロのパッキパキのベースを本人演奏で聴けるなんて贅沢すぎましたね……

アウトロで, 音源ではギターが平然とした顔で8分のフレーズを奏でて1点に収束していたのが, 今回のアレンジではイントロと同じフレーズになっていました. なぜだろうと思っていましたが, ここで収束してしまうとライブが終わってしまうからなのかなと考えています.

EN1. プリンセスじゃなくても (後半)

え?渋谷でもやるの?この曲をやるためだけに追加公演を開くものだと思っていたのでびっくりでした. 病むのでこれ以上は触れませんが.

ウィンドチャイムから始まるおしゃれなイントロでほうほうと思い, ニクすぎるコード進行に?を浮かべ, 結局この曲のキーはどこだよとか色々考えながら聴いていたら, なんか「もももも」とか言っているのでより混乱してしまいました.

この「もももも」ですが, 顔を揺らしているのが印象的でした. マイクにちゃんと歌声を乗せながらこの表現をしていたので, 麻倉さんはやはりライブが上手いなと思ったからです.

バンドサウンドの裏で微かに聞こえてくるオケ音源にストリングスの音を見つけ, これ音源ヤバいんじゃね?とか思っていましたが, Talking Box で1コーラス解禁され, ヤバいことを確認しました. LP盤 Apiacere は購入済みですが, この記事を書くまで家にほとんどいなかったし, またしばらく家で過ごす休日が無さそうのでまだ聴けそうにありません.

EN2. 箱庭ボーダーライン (A)

Peachy! にも収録されていない隠れた名曲. 名曲を隠す理由はどこにも無いので, 今回こうして日の目を浴びることになって本当に嬉しかったです. プリンセスじゃなくてもからの繋がりとしても100点満点でした.

もともと好きだった昭和アイドル音楽を早い時期からこの曲で取り入れていて, アーティストデビュー6周年を迎えたタイミングで, 今度は自分自身の思いもたくさん詰め込んでもう一度出すという時の流れを逆行していくセトリに唸っていました.

2A でフロアタムをクロスして叩くところが好きです (は?)

EN2. 恋のプレリュード (B)

ここは昭和アイドル音楽ゾーンのようですが, この曲についてはもう一つ大事な要素があります. それはタイトルにもある通り, この曲の歌詞にはたくさんの音楽用語が散りばめられていることです. 音楽を詰め込んだアルバムやそのリード曲に, 音楽用語を基にしたタイトルをつけるような麻倉さんチームが届けるライブにおいて, 実は今一番歌うべき曲だったと言えます.

Agapanthus 2日目アンコールの No Distance といい, 完璧すぎる布石がある麻倉ももさん楽曲強すぎる. こういうのでいいんだよ.

EN3. 彩色硝子

やっぱりメロが良すぎる~~~!!! ここまでたくさんの曲を聴いてきましたが, 最後に浄化されました. 観客一人ひとりの目を見るようにしながら言葉と音楽を紡ぐ, 慈しみ深い姿は忘れられません.

1番では1人で踊り, 2番からはもも組ダンサーズが合流してくるのが分かり手すぎる. この曲は2番で周りにあるものが具体化していくので.

2A に1小節のブレイクが入るのはなるほどとなるアレンジでした. Bridge もジャズに振り切っていて良かったです. そういえばこの曲はスウィングが明示されたわけではないですが, リズムとしては基本的に16分2個じゃなく3連になっていましたね.

また, Bridge でのもも組ダンサーズの振りがカラフル, 満開スケジュール, ピンキーフックをモチーフにしたものになっていました. これまでの活動を象徴する一曲であることをこんなところにも詰め込んでいて, 頭を抱えそうになりました.

床に映し出された照明もステンドグラスさながらに色とりどりでした. MV ではステンドグラスを使わずにフィルムで彩りを表現するという, 比喩であることを徹底した表現が大好きなのですが, ライブでそれが再現されていたのもお気に入りポイントでした.

どこをとってもバケモンソングすぎる. 完璧な締めでした.

ここでライブは終わり, 麻倉さんは巣に戻って「おやすみなさ~い」とブランケットを被り眠りに就く. 次の公演でまた起床から始まるという繋がりに気付かされたときはひっくり返りました. そりゃセトリ正解者出ないわ.

???「私は仕事が減って良かったんですけどね」

WEN. ピンキーフック

千秋楽では予定調和っぽくダブルアンコールの機会がありました. 当然嫌いです. Odyssey のときみたいに終演アナウンスが行われているのにオタクが無理やり呼び込むくらいが良いのに.

この日は2列目に行けたこともあり, 最後の最後だからこちらも全部出し切って楽しむぞという覚悟で遊びました. ですが, 麻倉さんが 1C も 2C も舞台端にいたので, 目の前にいたこりんと遊んでいました. ここで, こりんパートを覚えていなかったことに気づきました. カス.

こばくんがおとうふちゃんの元へ寄ったり, ゆうやんがギソロで前に出てきたのが良かったです. もっとやってくれても良かったのに. スタッフから「衣装は白か黒でお願いします」と言われて特に打ち合わせせずに黒で揃ってしまうもも組音楽隊の, バックに徹する姿もそれはそれで良かったですね.

本当の終わりなのになんかここだけ異様にバカみたいになってしまった.

むすびに

とにかく音楽を楽しむことに重点を置いたことがこれでもかというほど伝わってくる, 素敵なライブでした. 様々なスタイルの音楽を擁する麻倉さんのライブとして, これも一つの形になっていたと思います.

愛の世界を伝える人として, そして自身のファンへの愛を伝える人として, 各地を巡り, 1人でステージに立つその姿は, また一つ忘れられない思い出となりました.

Apiacere が出たときは, その完成度があまりにも素晴らしかったために, これよりも凄いアルバムが出ないのではないかと危惧したこともありました. しかし, アルバムの曲や, それ以前の曲がこのタイミングでライブで披露され, これまでに見たことのない景色が広がっているところを目の当たりにして, この方たちならまだまだ上に行けると確信しました. 今後麻倉さんを応援していく上で, これは何よりも嬉しいことだと思います.

一番大好きな方の, 自分自身の姿をたくさん味わうことができて, 本当に幸せでいっぱいです. そして, オタク自身も無事にツアーを回りきれて良かったです. あちこちでいろんなことをして, めちゃくちゃ楽しい1ヶ月間でした. たくさんの夢を見させてくれてありがとうございました.

謝辞

1ヶ月間最高の景色を見せ続けてくれた麻倉ももさん, 素敵な演奏を楽しませてくれたもも組音楽隊の皆様 いつもカッコいいダンスでステージに華を添えてくれるもも組ダンサーズの皆様, 最高の景色を作るために奔走してくださった, ディレクターの森田和樹さんを筆頭とした麻倉さんチームの皆様, いつも麻倉ももさん現場に一緒に行ってくれる友人氏, ドラム振りコピ連番の前にピンチケわーすた現場で田淵ステップ連番してくれたフォロワー氏, 投げつけた電子チケを受け取って Piacere! してくれたアイプラ現場を共にしてくれる友人氏, 各所で雑談したり祝杯を交わしたりしてくれたオタク諸氏に感謝します.

これからも自分の好きなものを自分の好きなように, 自由に楽しんでいきますので, よろしくお願いします.