よくない言葉集

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LAWSON presents TrySail Live 2021 “Double the Cape”*1 に参加した.

ameblo.jp

ワンマンライブとしては1年半ぶりの開催であったこのライブ当日を, 期待だけではなく不安も抱いて迎えることになった. 大好きな人に久しぶりに会える楽しみに勝るものはなくとも, 日常を取り巻く状況が一変してからここまでの状況を改めて振り返ると, 本当に自分自身が満足するものを得られるだろうか?と思わずにはいられなかった.

結果から言えば, 過去最高に満足したライブとなった.

冒頭の朗読劇は, First Live "Sail Out!!!" での劇に繋がる内容であったが, 初めて参加したワンマンライブ "Travels of TrySail" 福岡公演にも朗読劇があったことを思い出しながら聴いていた. 5年前の過去は知らないし, 5年後の未来は当然知らないけど, 流れる時間の中でどんな気持ちを持って頑張っていくべきか, などと考えていた. Exactly.

朗読劇が終わると, "Sail Out", "BraveSail", "Baby My Step" (1日目), "WANTED GIRL" (2日目) と続き, 久しぶりに浴びる生歌でいきなり Tier 1 曲を回収しまくって脳がバグった. やっぱり Sail Out は自分に限らず様々な人の心に刺さる曲だし, TrySail に一番歌い続けて欲しい曲は BraveSail なんだよな… TrySail が好きで BraveSail が好きで TrySail が好き, みたいなところがあるので, やはりこの曲の落ちサビでは別格の感情を抱く. 流石に序盤なので号泣オタクにはならなかった*2.

今回のライブで特筆すべきは, なんといっても1日目の楽曲メッセージ読み上げで, "オリジナル。" に対するメッセージが読まれたこと. あまりに想定外で動揺してしまい, 肝心な部分の記憶が半分くらいしか無い. 当時の気持ちと今も応援し続けているということをただ伝えたくて投稿したので, メモを残そうだなんて1ミリも思い浮かばなかったが, アニサマ2017で初めて TrySail に出会い, いい曲と魅力的なパフォーマンスに引き込まれて追いかけようと思った. みたいなことを書いた気がする. 本人より覚えてる方募集中. そんなこと抜きにもオリジナル。はいい曲. なぜかセトリに無くて?????となったけど.
この出来事により, 今回のライブが, TrySail が5年間の集大成をぶつけてくるイベントというだけでなく, 自身がこのユニットを応援したいと思った初心を改めて思い出すイベントにもなった. アニサマ2017も今回のライブも, 同じ友人*3と共に参加したので, とりあえずめちゃくちゃ感謝しまくった. その流れでしっとりと聴く "あかね色" で涙をこらえきれなかった.

"うつろい" 初披露で, 女性声優ユニットが歌うダークでバチバチな曲の良さみを味わってしまった. スクリーンのモノクロ演出が雰囲気を作りまくっているし, 今までとは毛色の違う, 暴れるような激しい振り付けに心を奪われた. 繊細さが特徴の "ごまかし" との対比が面白い. "マギアレコード" の曲だからこそ歌えた一曲. 渡辺翔さんに圧倒的感謝.

"adrenaline!!!" はいつも以上にステージで遊んでいるように思えた. 披露回数も回収回数も多いだけあって, この曲にも思い出はたくさんある. それこそ初めて聴いたアニサマ2017, B メロまで煽られるようになって休む間の無くなった Travels, ステージ上で麻倉ももさんがコケてしまったリスアニ2019, 観覧に参加してオタクのめっちゃ楽しそうな顔が地上波デビューした超次元音楽祭, などなど. ジャンプもできないし声も出せない adrenaline!!! は初めてだったが, その分ステージを見る余裕があり, ちょっとやんちゃな姿を目と耳でしっかり捕えることができた.

2020年最強曲であるところの "Free Turn" が一旦の締めとして歌われたことによって, この曲がようやくその真価, いやそれ以上のものを発揮してきたと思った. 決意に満ちた表情が思い浮かぶ構成や力強いサウンドがメジャーコードに載せられ, これまでの曲に多かった「楽しい」とは異なる高揚感を煽る. そして, 曲だけでなく, 離別を意識しながらも「ただいま」や「おかえり」に着地する歌詞が, 今回のライブを開催するまでや, はたまたこれから作るであろう居場所を思わせてくる. そんなスパイスが, リリースされた当初には想像もできなかったほどの感情を呼び寄せた.

アンコールでは, 過去のライブ映像を連発するニクい演出こそあったものの, 案外いつも通りの進行であったことも逆に印象に残った. 代々木競技場第一体育館の半分を埋めるファンと顔を合わせることができたお三方の, 楽しかった気持ちに溢れた笑顔や言葉が何より尊かった.

今回のライブは, アルバムが主軸とならないライブとしても久しぶりのものであった. 特に1日目は, どんな曲が来るか, どんな構成で来るかとワクワクが止まらなかった. 「アルバムを出すからライブをやろう」というのは一つの動機としてありうるが, アルバムが出る時期にしかライブが開催されないというのもなんだかつまらないので, 周年やらアルバムやらに囚われないライブが開催されたら嬉しい. できれば今年中でよろしく頼む.

なんだかんだで3年半前からその存在を意識して, 真剣に応援するようになってからも2年経っている. 開催直前に運営方針についての不満をぶちまけたりもしていたけれど, 本当に TrySail のライブが好きだし, TrySail のお三方が好きなんだという気持ちに自信を持てた. お三方がファンたちのことをずっと考え続けてくれて, 同じ空間で顔を合わせて, 時間を共有して, そうして生まれたこの気持ちは, 画面越しでは絶対に味わうことができない. それら全てを含めてのライブなのだと再認識した.

ここ1年間も, それより前も, 色々なものを経験してきた上ではっきりと言える.

楽しくて, 面白くて, 優しく尊い気持ちになれるこの場所こそが現在地なのだと.

これからもよろしくお願いします.